プログラミング副業を始める前に準備すること

目次

技術力不足じゃなくて準備不足

あの日の深夜2時、私のSlackに「納品されたコードが動きません」というメッセージが届いた。初めて受けたWeb制作の副業案件だった。

クライアントからの問い合わせに焦りながら対応したんだけど、問題はコードじゃなかった。開発環境の違い、使用したライブラリのバージョン管理、そもそも契約書で決めていなかった納品形式。準備不足が招いたトラブルだらけで、結局その案件は赤字になったし、クライアントからの評価も最悪だった。

あれから5年、副業エンジニアとして月30万以上稼げるようになった今だから言える。プログラミング副業で失敗する人の9割は、技術力不足じゃなくて準備不足が原因なんだよね。

プログラミング副業で準備不足が招く地獄

プログラミングスクールを卒業して、「よし、副業始めよう」と意気込む人は多い。でも実際に案件を受けてから「あれ、これどうやるんだっけ」と慌てる光景を、メンターとして何度も見てきた。

準備不足で起きる典型的なトラブルを挙げてみる。

開発環境が整っていなくて、案件を受けてから慌ててツールをインストールする。そうすると初期設定でつまずいて、本来の開発時間が削られる。私もこれで最初の案件を3日遅延させた経験がある。

ポートフォリオがないから、クライアントに「何ができる人なのか」が伝わらない。応募しても返信すらもらえない。実際、ポートフォリオなしの応募は採用率が5%以下というデータもある。

契約内容を理解せずに受注して、後から「修正回数が無制限だと思ってました」とか「著作権がクライアントに移るって知らなかった」という事態になる。これ、本当に後悔する。

こういったトラブルは全て、事前準備で防げるものばかりなんだよね。

私が見てきた中で、副業で稼げている人の共通点は「技術力よりも準備力」だった。HTMLとCSSしかできない人でも、しっかり準備している人は月10万稼いでる。逆にReactもNode.jsも書ける人が、準備不足で案件ゼロなんてこともある。

技術は後からでも伸ばせる。でも準備不足は、最初の一歩で躓く原因になる。だから今回は、プログラミング副業を始める前に「これだけは絶対やっておけ」という準備項目を、実体験ベースで全部書き出していく。

開発環境の準備が最優先

プログラミング副業を始めるなら、まず開発環境を整えることが最優先だ。これを後回しにすると、案件を受けてから「環境構築で2日潰れました」なんて恥ずかしい報告をすることになる。

開発環境って何かというと、コードを書いて実行するために必要なツールやソフトウェアの集まりのこと。パソコンだけあればいいってわけじゃない。

最低限必要なものを挙げていく。

まずテキストエディタまたはIDE(統合開発環境)。私はVSCodeを使ってるけど、これは無料で使えて拡張機能も豊富だから初心者にもおすすめ。他にもAtomとかSublime Textとか色々あるけど、最初はVSCodeで十分だと思う。

# VSCodeのインストール(Macの場合)
brew install --cask visual-studio-code

# よく使う拡張機能
# - Live Server(ローカルサーバー起動)
# - Prettier(コード整形)
# - ESLint(JavaScriptのエラーチェック)

次にGit。バージョン管理ツールで、これがないと話にならない。クライアントとのやり取りでもGitHubを使うケースが多いから、基本的な使い方は必須だよね。

# Gitのインストール確認
git --version

# Gitの初期設定
git config --global user.name "あなたの名前"
git config --global user.email "メールアドレス"
自宅のデスクでパソコンに向かい、開発環境の構築作業に集中している30代男性の線画イラスト

それから言語ごとのランタイムやコンパイラ。JavaScriptならNode.js、PythonならPython本体、PHPならPHP本体って感じ。これらは公式サイトからダウンロードできる。

私が最初に失敗したのは、バージョン管理を意識してなかったこと。Node.jsのバージョンが違うだけで、同じコードが動いたり動かなかったりする。だからnvmとかnodenvみたいなバージョン管理ツールを入れておくと後々楽になる。

# Node.jsのバージョン管理ツール(nvm)のインストール
# Macの場合
curl -o- https://raw.githubusercontent.com/nvm-sh/nvm/v0.39.0/install.sh | bash

# Node.jsの最新LTS版をインストール
nvm install --lts
nvm use --lts

データベースも必要になるケースが多い。MySQLとかPostgreSQLとか。ローカルで開発するなら、XAMPPとかMAMPみたいな統合環境を入れるのが手っ取り早い。

あと意外と見落としがちなのが、ブラウザの開発者ツール。Google ChromeのDevToolsは必須スキルだから、使い方を覚えておく。HTMLの構造確認、CSSのデバッグ、JavaScriptのエラーチェック、ネットワークの通信確認とか、全部これでできる。

パソコンのスペックも重要で、最低でもメモリ8GB、できれば16GB欲しい。SSDも必須。HDDだとビルドに時間かかりすぎてストレスが溜まる。私は最初8GBのメモリで頑張ってたけど、16GBに増設したら作業効率が2倍くらい上がった。

ディスプレイも2枚あると便利。片方でコード書いて、もう片方でブラウザ表示とか、ドキュメント見ながら開発するとか。最初は1枚でもいいけど、稼げるようになったら投資する価値はある。

開発環境を整えるのに1週間くらいかけても全然無駄じゃない。むしろ、ここをしっかりやっておくことで、その後の開発がスムーズになるから、結果的に時間の節約になる。

正直、開発環境の構築って地味で面倒だよね。でもこれをサボると、案件を受けた後に必ず後悔する。私もそうだった。

ポートフォリオは「見せるスキル証明書」

ポートフォリオがないと、プログラミング副業は始まらない。これは断言できる。

クラウドソーシングで案件に応募する時、クライアントが一番見るのは「この人は何ができるのか」だ。いくら「HTML/CSSできます」と書いても、証拠がなければ信用されない。実際に作ったものを見せることで、初めて信頼が生まれる。

私が最初にポートフォリオを作らずに応募した時、50件くらい応募して返信が来たのは3件だけだった。しかも全部「実績はありますか?」という質問で終わり。ポートフォリオを作って再応募したら、10件中7件から返信が来るようになった。

ポートフォリオに何を載せるか。これが一番悩むところだよね。

まず自己紹介。名前、経歴、スキルセット、得意分野を簡潔に書く。長文は読まれないから、3~4行くらいでまとめる。

次に制作物。最低でも3つは欲しい。スクールの課題でもいいし、友達のために作ったサイトでもいい。大事なのは「動くものを見せる」こと。

各制作物には以下を明記する。

  • 制作期間(2週間とか1ヶ月とか)
  • 使用技術(HTML, CSS, JavaScript, React等)
  • 工夫したポイント
  • 苦労した点とその解決方法
  • デモサイトのURL(GitHubPagesとかNetlifyで公開)
  • ソースコードのURL(GitHubリポジトリ)

工夫したポイントと苦労した点を書くのがめちゃくちゃ大事。「レスポンシブ対応に苦労しましたが、Flexboxを使って解決しました」みたいな具体的な話を書くと、クライアントに「ちゃんと考えて開発してる人だな」と思ってもらえる。

カフェの窓際の席で、ノートパソコンを開きポートフォリオサイトの作成に取り組む20代後半女性の線画イラスト

ポートフォリオの形式は、Webサイトがベスト。PDFとかWordじゃなくて、実際にWebで公開するのが一番説得力がある。GitHubPagesなら無料で公開できるし、独自ドメインを取ればさらにプロっぽく見える。

私のポートフォリオサイトは最初、めちゃくちゃシンプルだった。白背景に黒文字で、制作物を3つ並べただけ。でもそれでも十分効果があった。凝ったデザインよりも、「何ができるか」が明確に伝わることの方が大事。

ポートフォリオに載せる制作物がない場合の解決策をいくつか挙げる。

知り合いや友達のために無料で何か作る。飲食店のランディングページとか、趣味サークルの紹介サイトとか。実績を作るためだから、最初は無料でもいい。その代わり、ポートフォリオに載せる許可をもらっておく。

既存のWebサイトを模写する。AppleのトップページとかAirbnbのUIとか、有名サイトをそっくり再現してみる。ただし「模写作品」と明記すること。オリジナルだと偽るのはNG。

オリジナルアプリを作る。簡単なTODOリストでもいいし、自分が欲しいと思ったツールでもいい。例えば、日本語のタイピング練習アプリとか、家計簿アプリとか。規模は小さくてもいいから、自分で考えて最後まで作り切ることが大事。

スクールの課題を改良する。課題で作ったものをそのまま載せるんじゃなくて、機能を追加したりデザインを変えたりして、オリジナリティを出す。

GitHubも絶対に整備しておく。ポートフォリオサイトにGitHubのリンクを載せるんだけど、プロフィールが空欄だったり、READMEが適当だったりすると印象が悪い。

GitHubのプロフィールには、自己紹介、得意な技術、現在学習中の技術を書く。各リポジトリのREADMEには、プロジェクトの概要、セットアップ方法、使用技術、スクリーンショットを載せる。

コミット履歴も見られるから、適当なコミットメッセージは避ける。「update」とか「fix」じゃなくて、「〇〇機能を追加」「〇〇のバグを修正」みたいに具体的に書く。

ポートフォリオは一度作って終わりじゃない。新しいスキルを身につけたら追加するし、古い制作物は入れ替える。常にアップデートし続けることで、「この人は成長してるな」とクライアントに思ってもらえる。

私のポートフォリオは今、月1回くらいのペースで更新してる。新しいフレームワークを試したら追加するし、デザインも定期的に見直す。手間はかかるけど、それで案件獲得率が上がるなら安いもんだよね。

クラウドソーシングの登録と準備

ポートフォリオができたら、次はクラウドソーシングサイトに登録する。ここで案件を探して応募していくわけだけど、登録の仕方一つで案件獲得率が変わってくる。

代表的なクラウドソーシングサイトは、クラウドワークス、ランサーズ、ココナラあたり。全部無料で登録できるから、複数登録しておくのがおすすめ。1つのサイトだけだと案件の選択肢が限られるし、サイトごとに案件の傾向も違う。

私は最初、クラウドワークスだけに登録してたんだけど、ランサーズにも登録したら案件の幅が広がった。クラウドワークスは単発の小規模案件が多くて、ランサーズは継続案件が多い印象。ココナラは自分でサービスを出品するスタイルだから、受け身じゃなくて攻めの営業ができる。

登録する時に一番大事なのがプロフィール。ここを適当に書くと、案件に応募しても見向きもされない。

プロフィールに書くべき項目を挙げていく。

まず自己紹介。何をやっている人なのか、どんな案件を受けられるのかを簡潔に書く。「Web制作をやっています」だけじゃ弱い。「HTML/CSS/JavaScriptを使ったコーディング案件を中心に受けています。レスポンシブ対応、アニメーション実装が得意です」みたいに具体的に書く。

スキルセット。使える言語、フレームワーク、ツールを箇条書きで列挙する。ただし、触ったことがあるだけの技術を書くのはNG。実際に案件で使えるレベルのものだけを書く。

実績。これまでに受けた案件の数、評価、得意分野を書く。最初は実績ゼロだから書けないけど、1件でも案件を完了したら必ず追記する。

稼働時間。週に何時間くらい作業できるのか、対応可能な時間帯を明記する。「平日夜20~23時、土日は終日対応可能」みたいに具体的に書くと、クライアントも依頼しやすい。

自宅のデスクでクラウドソーシングサイトを開き、案件に応募する準備をしている30代男性の線画イラスト

ポートフォリオのURL。これは必須。ポートフォリオがないとそもそも案件が取れないから、まだ作ってない人は先にポートフォリオを作る。

プロフィール写真も意外と大事。顔写真じゃなくてもいいけど、アイコンが何もないと印象が悪い。私は最初、フリー素材のイラストを使ってたけど、今は似顔絵を使ってる。

登録したら、次は案件を探す。最初は「初心者OK」「未経験可」の案件から始める。単価は安いけど、実績を作るのが目的だから割り切る。

案件を探す時のフィルター条件を設定する。自分のスキルに合った案件だけを表示させることで、無駄な時間を減らせる。

例えば、「HTML/CSS」「コーディング」「Webサイト制作」みたいなキーワードで検索する。単価は「5万円以上」とか「時給3000円以上」とか、自分の希望に合わせて設定する。

案件の選び方にもコツがある。

まず、募集要項がしっかり書かれている案件を選ぶ。「とりあえず相談したい」みたいな曖昧な募集は避ける。何を作るのか、納期はいつか、予算はいくらか、これらが明確に書かれている案件を選ぶ。

次に、クライアントの評価を確認する。評価が低いクライアントは、トラブルが起きる可能性が高い。星4以上、できれば4.5以上のクライアントを選ぶ。

応募文の書き方も超重要。テンプレで「興味があります、よろしくお願いします」だけ送っても、99%スルーされる。

応募文に書くべき内容は以下。

挨拶と簡単な自己紹介。「はじめまして、Webコーダーの〇〇と申します」くらいで十分。

案件に対する具体的な提案。「御社の募集内容を拝見し、HTML/CSSでのコーディング案件ということで応募いたしました」みたいに、案件内容をちゃんと理解していることを示す。

自分ができること。「レスポンシブ対応、アニメーション実装が可能です」とか、「同様の案件を過去に3件対応した実績があります」とか、具体的に書く。

ポートフォリオのURL。「こちらが制作実績です」とURLを貼る。

納期と稼働時間。「納期は〇月〇日で対応可能です」「平日夜と土日で週15時間程度の稼働が可能です」みたいに明記する。

質問。不明点があれば質問する。「デザインカンプはFigmaでの納品でしょうか?」とか「WordPressでの実装も含まれますか?」とか。質問することで、真剣に案件を検討していることが伝わる。

最初の案件を取るまでが一番大変。10件応募して1件返信が来ればいい方。でも実績が1件でもできれば、次からは楽になる。だから最初は数打ちゃ当たる戦法でいく。

1日3~5件くらい応募して、1週間で20件くらい応募すれば、何かしら返信が来るはず。返信が来なくても落ち込まない。みんな通る道だから。

スキルシートの作成で見られ方が変わる

スキルシートって聞いたことあるかな。簡単に言うと、自分のスキルや経験を一覧でまとめた資料のこと。これがあると、クライアントに「この人は何ができるのか」が一瞬で伝わる。

私が最初、スキルシートなしで応募してた時は、返信率が10%くらいだった。スキルシート作ってから応募したら、返信率が30%まで上がった。それくらい効果がある。

スキルシートに書く内容を具体的に説明していく。

まず基本情報。名前、年齢、居住地、稼働可能時間を書く。年齢は書きたくなければ省いてもいいけど、稼働可能時間は必須。クライアントは「いつ連絡が取れる人なのか」を知りたいから。

次にスキルセット。使える言語、フレームワーク、ツールを表形式でまとめる。それぞれのスキルレベルも書く。

例えばこんな感じ。

技術スキルレベル経験年数
HTML/CSS実務レベル2年
JavaScript基礎レベル1年
React学習中半年
Git/GitHub実務レベル2年
Figma基礎レベル1年

スキルレベルは正直に書く。「実務レベル」「基礎レベル」「学習中」の3段階くらいでいい。嘘を書いて案件を取っても、後で困るのは自分だから。

コワーキングスペースの個室ブースで、スキルシートをExcelで作成している20代後半女性の線画イラスト

制作実績も書く。ポートフォリオとかぶる内容だけど、スキルシートには簡潔に書く。

各実績には以下を記載。

  • 案件名(公開できない場合は「ECサイト制作」とか抽象的な名前でOK)
  • 制作期間
  • 担当工程(デザイン、コーディング、実装等)
  • 使用技術
  • 成果(サイトのPV数が2倍になったとか、クライアントから高評価をもらったとか)

成果を書くのがポイント。ただ「サイトを作りました」じゃなくて、「作った結果どうなったか」を書くことで、クライアントに価値を伝えられる。

得意分野も明記する。「レスポンシブ対応が得意」「アニメーション実装が得意」「WordPressのカスタマイズが得意」みたいに、自分の強みを3~5個書く。

対応可能な案件の種類も書いておくといい。「Webサイトのコーディング」「ランディングページ制作」「WordPressのカスタマイズ」「保守運用」みたいに、自分が受けられる案件を列挙する。

スキルシートのフォーマットはExcelかGoogleスプレッドシートで作る。WordやPDFでもいいけど、Excelの方が見やすいし編集しやすい。

作ったスキルシートはGoogleDriveとかDropboxにアップロードして、URLを取得する。そのURLをクラウドソーシングのプロフィールに載せたり、応募文に貼ったりする。

スキルシートは定期的に更新する。新しいスキルを習得したら追加するし、案件をこなしたら実績に追記する。常に最新の状態を保つことで、クライアントに「この人は成長してるな」と思ってもらえる。

正直、スキルシート作るのって面倒だよね。でもこれを作るかどうかで、案件獲得率が全然違ってくる。1時間くらいで作れるから、絶対に作っておいた方がいい。

契約書や規約の基礎知識

これ、めちゃくちゃ大事なのに、みんな軽視しがち。私も最初は全然理解してなくて、後から痛い目に遭った。

プログラミング副業で契約書を確認せずに案件を受けると、後でトラブルになる可能性が高い。「こんなはずじゃなかった」ってなるのは、だいたい契約内容を理解してないから。

契約書で確認すべき項目を具体的に説明していく。

まず業務内容。何を作るのか、どこまでやるのかが明確に書かれているか確認する。「Webサイトを作る」だけじゃ曖昧すぎる。「トップページ、サービス紹介ページ、お問い合わせページの3ページをHTML/CSSでコーディング」みたいに具体的に書かれているか見る。

次に納期。いつまでに納品するのか、中間納品はあるのか、納期を過ぎた場合のペナルティはどうなるのか。これが曖昧だと、後から「もう納期過ぎてるんですけど」って言われてトラブルになる。

報酬。金額と支払い条件を確認する。「納品後〇日以内に支払い」とか「検収完了後に支払い」とか、いつ支払われるのかを必ずチェックする。クラウドソーシングサイト経由なら、仮払いシステムがあるから安心だけど、直接契約の場合は注意が必要。

夜の自宅で、契約書をチェックリストと照らし合わせながら確認している30代後半男性の線画イラスト

修正回数。何回まで無料で修正対応するのか。これが決まってないと、無限に修正依頼が来て地獄を見る。私は最初、「修正無制限」の案件を受けて、15回も修正させられた経験がある。今は「修正3回まで無料、それ以降は1回につき5000円」みたいに明記してもらってる。

著作権。成果物の著作権が誰に帰属するのか。普通はクライアントに移るけど、契約書に明記されてないとトラブルになる。「納品後も自分のポートフォリオに載せていいか」も確認しておく。

秘密保持義務。案件の内容を第三者に漏らさない、とか、納品後も守秘義務があるとか。これは守らないと訴えられる可能性があるから要注意。

損害賠償。納品物に不具合があった場合の責任範囲。「損害賠償は報酬額を上限とする」みたいな上限が設定されているか確認する。上限がないと、何百万も請求される可能性がある。

中途解約。途中で契約を解除する場合の条件。どちらからでも解約できるのか、解約時の報酬はどうなるのか。

再委託。自分が誰かに仕事を振っていいのか。基本的には再委託禁止だけど、契約書に書かれてないと後でトラブルになる。

契約書の種類も知っておく。

請負契約と準委任契約がある。請負契約は「成果物を納品する契約」で、準委任契約は「作業をする契約」。Web制作は請負契約が多いけど、保守運用とかは準委任契約になることもある。

請負契約の場合、成果物を納品して検収が完了しないと報酬がもらえない。だから、検収基準も契約書で確認しておく。「どうなったら検収OKなのか」が曖昧だと、永遠に検収されない可能性がある。

準委任契約の場合、作業した時間に対して報酬がもらえる。だから、稼働時間の記録が必要になる。タイムシートとかで記録しておかないと、後から「そんなに働いてないでしょ」って言われる。

契約書がない場合もある。特にクラウドソーシングサイト経由の小規模案件だと、契約書なしで進むこともある。その場合は、最低でもメールやチャットで以下を確認しておく。

  • 業務内容
  • 納期
  • 報酬
  • 修正回数
  • 著作権

これらを文書で残しておくことで、後でトラブルになっても証拠として使える。

契約書を読むのって面倒だし、難しい用語も多いから、最初は理解するのに時間がかかる。でも、ここをサボると後で絶対に後悔するから、面倒でもちゃんと読む。分からない部分があったら、遠慮せずにクライアントに質問する。

私は最初、契約書を読まずに案件を受けて、修正が10回以上来て赤字になったことがある。それ以来、契約書は必ず読むようにしてるし、不明点があれば必ず質問してる。

よくある質問

プログラミング副業を始める前の準備について、よく聞かれる質問をまとめておく。

プログラミングスクールは通った方がいいか?

独学でもいけるけど、挫折率が高い。私の周りだと、独学で始めた人の8割くらいが3ヶ月以内に諦めてる。スクールに通った人は、メンターがいるし、カリキュラムがあるから、挫折しにくい。

ただし、スクール選びは慎重に。評判が良くて、実践的なカリキュラムがあるところを選ぶ。安いだけのスクールは避けた方がいい。

独学でどれくらい勉強すれば副業を始められるか?

人によるけど、最低でも3~6ヶ月は必要だと思う。HTML/CSSだけなら3ヶ月でいけるけど、JavaScriptとかReactまで学ぶなら6ヶ月以上はかかる。

毎日2~3時間勉強して、週末は5~6時間勉強する、みたいなペースで続けられるかどうか。

初案件はどんな案件を選べばいいか?

単価が安くても、納期に余裕があって、内容が明確な案件を選ぶ。「とりあえず相談したい」みたいな曖昧な案件は避ける。

最初は「コーディングのみ」の案件がおすすめ。デザインから全部やる案件は、初心者には難しい。

ポートフォリオは何個作ればいいか?

最低3個、できれば5個くらい。質より量の段階だから、とにかく色んなパターンを作ってみる。

ECサイト、ランディングページ、コーポレートサイト、ブログサイトみたいに、種類を変えるといい。

案件が取れない時はどうすればいいか?

まずプロフィールとポートフォリオを見直す。クライアント目線で見て、「この人に依頼したい」と思えるか考える。

応募文も見直す。テンプレをコピペしてるだけじゃ、絶対に取れない。案件ごとに内容を変えて、具体的な提案を書く。

それでも取れない場合は、単価を下げる。最初は実績作りが目的だから、報酬は二の次。実績ができれば、自然と単価は上がっていく。

副業でどれくらい稼げるか?

最初は月1~3万くらい。半年続けて実績が増えれば、月5~10万くらいは狙える。1年経てば、月10~20万は現実的。

ただし、これは週10~15時間くらい稼働した場合。週5時間しか稼働できないなら、当然稼げる額も少なくなる。

本業がバレないか心配

クラウドソーシングサイトでの副業なら、基本的にバレない。ただし、確定申告の時に住民税の徴収方法を「自分で納付」にしないと、会社に通知が行ってバレる可能性がある。

副業OKの会社なら心配ないけど、副業NGの会社で働いてる場合は注意が必要。

開発環境の構築でつまずいたらどうすればいいか?

Googleで検索するか、Qiitaとかで調べる。それでも解決しない場合は、teratailとかStack Overflowで質問する。

最近はChatGPTとかのAIに聞くのも有効。「Node.jsのインストールでエラーが出る」みたいに具体的に聞けば、解決策を教えてくれる。

コワーキングスペースで初めての案件を完遂し、クライアントから高評価をもらって安堵している30代前半女性の線画イラスト

準備って面倒だし、「早く稼ぎたい」って気持ちが先行して、つい省略したくなるよね。私もそうだった。

でも今振り返ると、準備にかけた時間が一番リターンが大きかったと思う。開発環境を整えたから案件がスムーズに進んだし、ポートフォリオを作ったから案件が取れた。契約書を理解したからトラブルを避けられた。

逆に、準備をサボって失敗したこともたくさんある。初案件で環境構築に3日かかって納期が遅れたとか、契約書を読まずに受けて修正地獄に陥ったとか。

準備は地味で面倒だけど、絶対にやる価値がある。これから副業を始める人は、焦らずに1つずつ準備を進めてほしい。

開発環境を整えて、ポートフォリオを作って、クラウドソーシングに登録して、スキルシートを作って、契約書の読み方を学ぶ。これらを全部やったら、後は案件に応募するだけ。

最初の一歩は怖いかもしれないけど、準備がちゃんとできていれば、自信を持って踏み出せる。

副業エンジニアとして稼げるようになるまで、最初は大変だと思う。でも、準備をしっかりやっておけば、必ず道は開ける。私もそうだったから。

月に1万でも稼げるようになれば、それが自信になる。3万稼げるようになれば、生活が楽になる。10万稼げるようになれば、人生の選択肢が増える。

プログラミング副業は、準備が8割だ。技術力は後からでも伸びるけど、準備不足は最初の一歩で躓く原因になる。だから、面倒でも準備をしっかりやってほしい。

あなたが副業で稼げるようになることを、心から応援してる。

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この記事を書いたエンジニア

当山 綾乃のアバター 当山 綾乃 機械学習エンジニア

機械学習・データ分析に強いエンジニア。複雑なモデルを分かりやすく説明する力があり、社内の相談役的存在。柔らかい口調だが芯が強く、物事を丁寧に進めるタイプ。休日は美術館巡りが好きで、新しい刺激を仕事にも活かしている。

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