AI系資格の種類とおすすめ学習方法

あの日、試験会場のエアコンが壊れてた。真夏のテストセンター、気温30度超え。隣のおじさんは汗だくでマウスクリックしてるし、俺はもう集中どころじゃない。G検定、1回目は見事に落ちた。

今思えば、あれは準備不足だったんだよね。資格って名前だけ見て「AI系っぽいし取っとくか」くらいの軽いノリで申し込んで、公式テキスト斜め読みして臨んだ。当然の結果だった。

でも、2回目の受験で無事合格してから5年。今ではメンターとして初心者の資格取得を手伝ってるんだけど、相談される内容がいつも同じなんだよ。「AI系の資格、種類ありすぎて何から取ればいいか分からない」って。

分かる。俺も最初そうだったから。G検定、E資格、AWS、Azure、生成AI系まで、もう選択肢が多すぎる。しかも、それぞれ難易度も目的も全然違うから、適当に選ぶと時間とお金を無駄にする。

この記事では、AI系資格の種類と、それぞれどんな人に向いてるか、どう勉強すればいいかを、俺の失敗談も交えながら書いていく。資格マニアじゃなくて、実務で使える知識を効率よく身につけたい人向けの話だよ。

目次

AI系資格って結局どれだけあるの

まず整理しておくと、AI系資格は大きく分けて3つのカテゴリーがある。

一つ目が協会系資格。これはJDLA(日本ディープラーニング協会)が運営してるG検定とE資格が代表格だね。日本発の資格で、国内での認知度はかなり高い。エンジニアだけじゃなくて、営業とかコンサルとか、非エンジニア職の人も受けてる。

自宅デスクでパソコンに向かい資格の種類を調べている

二つ目がクラウドベンダー系資格。AWSとかMicrosoft Azureとか、クラウドサービス提供してる企業が出してる資格だ。これは、そのクラウド上でAIサービスを使うスキルを証明する。実務で特定のクラウド使ってる人には直結するから、即戦力感がある。

三つ目が生成AI特化型資格。ChatGPTブームで最近急増してるやつね。まだ新しいジャンルだから、資格の信頼性にはバラつきがあるけど、今後確実に需要は伸びる。

俺が最初にG検定受けた2019年頃は、正直AI資格ってG検定とE資格くらいしか選択肢がなかった。でも今は、新しい資格がどんどん出てきて、選ぶ方も混乱するよね。実際、うちのクライアントで「とりあえず全部取ります」って人がいたんだけど、3つ目で疲弊して挫折してた。資格コレクターになっても意味ないんだよ。

大事なのは、自分の目的に合った資格を選ぶこと。転職したいのか、今の仕事で活かしたいのか、副業で稼ぎたいのか。目的が違えば、取るべき資格も変わってくる。

G検定とE資格の違いを理解しよう

まずは日本で一番メジャーなG検定とE資格から。この2つ、どっちもJDLAが運営してるんだけど、対象者が全然違う。

G検定はジェネラリスト向け。ディープラーニングの基礎知識を広く浅く問う試験だ。AIで何ができて何ができないか、どこに活用すればいいか、法律や倫理面での注意点は何か、みたいな全体像を理解するのが目的。だから、エンジニアじゃない人でも受けられる。

実際、俺が見てきた合格者の職種を見ると、営業、マーケター、経営企画、コンサルタント、あと学生も多い。共通してるのは「AIを使う側」の人たちってこと。自分でコード書いて実装するわけじゃないけど、エンジニアと会話できるレベルの知識は欲しい、っていうニーズにピッタリなんだよ。

試験内容は120分で220問くらい。多肢選択式で、自宅からオンライン受験できる。合格率は60から70%程度で、ちゃんと勉強すれば初心者でも合格できる。受験資格もなし。受験料は一般で13,200円、学生は5,500円だ。

カフェでノートを広げG検定の勉強をしている

一方、E資格はエンジニア向け。ディープラーニングを実装できるスキルを証明する試験で、G検定よりガッツリ技術寄りだ。数式レベルでアルゴリズムを理解してるか、適切な手法を選んで実装できるか、みたいな専門的な内容が問われる。

E資格の最大の特徴は、受験資格が厳しいこと。JDLA認定プログラムっていう講座を受講して修了しないと受験できない。この講座、安いやつで10万円、高いと30万円超えるのもある。しかも、講座の修了から2年以内に受験しないと資格が失効する。

試験自体も難易度高めで、120分で100問程度。合格率はG検定と同じ60から70%だけど、受験者がそもそも認定プログラム修了してる人だけだから、実質的な難易度はかなり高い。会場受験のみで、受験料は33,000円だ。

で、俺がよく聞かれるのが「どっちから取るべきか」ってこと。これは、マジで人による。

エンジニアとして実装スキルを証明したいなら、E資格一択。ただし、いきなりE資格はハードル高いから、G検定で基礎固めてからE資格ってルートが王道だね。実際、E資格合格者の多くがG検定も持ってる。

逆に、非エンジニアでビジネス側の人なら、G検定だけで十分。E資格取っても実装する機会ないし、コスパ悪い。G検定でAIリテラシー身につけて、あとは実務で経験積む方が現実的だよ。

クラウドベンダー系AI資格の選び方

次に、クラウドベンダー系の資格。代表的なのがAWSとMicrosoft Azureのやつだね。

AWSは3つのAI・機械学習系資格を出してる。入門レベルの「AWS Certified AI Practitioner(AIF)」、中級の「AWS Certified Machine Learning Engineer(MLA)」、上級の「AWS Certified Machine Learning Specialty(MLS)」だ。

AIF

は2024年にできたばかりの新資格で、非IT人材向け。AIと機械学習の基礎概念、生成AIの活用法、AWSのAIサービスの概要を問う。G検定に合格してて、次にクラウドでのAI活用を学びたい人に向いてる。受験料は100米ドルで、日本語でも受けられる。

MLAはエンジニア向けで、Amazon SageMakerっていうAWSの機械学習サービスを使ったモデル開発・デプロイのスキルを証明する。E資格持ってて、AWSでの実装経験積みたい人向けだね。受験料は150米ドル。

MLSは最上位資格で、機械学習ソリューションの設計・実装・運用まで全部カバーする。実務経験1年以上が推奨で、難易度はかなり高い。受験料は300米ドルだ。

コワーキングスペースでAWS資格の勉強をしている

Microsoft Azureの方は「AI-900: Microsoft Azure AI Fundamentals」が入門資格。Azure Cognitive ServicesとかAzure Bot Serviceみたいな、AzureのAIサービスの基礎を問う。受験料は12,500円くらいで、G検定合格者が次に狙うにはちょうどいい。

クラウドベンダー系資格のメリットは、実務に直結すること。G検定やE資格は理論寄りだけど、AWSとかAzureの資格は「このサービスをこう使う」っていう具体的なスキルを証明できる。だから、クラウドエンジニアやデータサイエンティストを目指す人には、ベンダー資格の方が即戦力感がある。

ただし、デメリットもあって。一つは、資格の有効期限があること。AWSもAzureも、大体2から3年で更新が必要。クラウドサービスは進化が早いから、古い知識のままじゃダメってことなんだけど、更新試験受けるのも地味に面倒くさい。

もう一つは、特定のクラウドに依存すること。AWS資格取ってもAzure使ってる会社じゃ活かせないし、その逆もしかり。転職先のクラウド環境次第では、せっかく取った資格が無駄になるリスクもある。

俺の場合、最初にG検定とE資格取って、その後AWSのMLSを取った。クライアントがAWS使ってるプロジェクト多かったから、実務に直結したんだよね。でも、もし最初からAzure環境の会社にいたら、Azureの資格取ってたと思う。

AI系資格の勉強法と費用の現実

ここからは、具体的な勉強法と費用の話。資格取得にどれくらいお金と時間がかかるか、リアルなところを書いていく。

まずG検定。これは独学でも十分いける。公式テキストが3,000円くらいで売ってて、問題集も2,000円から3,000円。合計で6,000円あれば教材は揃う。あとは受験料13,200円だから、トータル2万円くらいだね。

勉強時間は、前提知識ゼロの人で40から60時間が目安。1日2時間勉強すれば、1ヶ月で合格レベルに届く。俺が見てきた合格者は、だいたい30時間から80時間の範囲に収まってる。

ポイントは、公式テキストを2回以上読むこと。1回目は流し読みでいいから全体像掴んで、2回目は重要なとこをマーカー引きながら精読する。その後、問題集を繰り返し解いて、間違えたとこを復習する。この流れが王道だよ。

あと、最新のAI動向もチェックしとくべき。G検定は試験範囲が広いから、公式テキストに載ってない最新トピックも出題される。ChatGPTとか生成AIとか、ここ1年でガラッと変わった話題は要注意だね。

深夜の自宅でG検定の問題集を解いている

E資格は話が別で、独学はほぼ無理。認定プログラムの受講が必須だから、まずそこで10万円から30万円かかる。安い講座だとオンライン動画だけで10万円、高い講座だと対面講義とハンズオンで30万円超える。

勉強時間も、前提知識ある人でも100時間以上。知識ゼロからだと300から400時間かかる。G検定の5倍以上だね。俺がE資格取ったときは、半年間みっちり勉強した。平日2時間、休日5時間くらいのペースで、トータル400時間くらい。

ただ、E資格の認定プログラムは質が高いから、お金払う価値はある。独学だと理解できないアルゴリズムの数式も、講師に質問しながら学べるし、実装のハンズオンもある。俺が受けたプログラムは、Pythonで実際にCNN(畳み込みニューラルネットワーク)を実装する課題があって、それが一番勉強になった。

AWSとAzureの資格は、受験料が比較的安い。AIFで100米ドル、AI-900で12,500円だから、G検定と同じくらい。ただ、勉強時間はG検定より長めで、60から100時間が目安。

クラウドベンダー資格の勉強法は、公式の学習パスを使うのが鉄板。AWSならAWS Skill Builder、AzureならMicrosoft Learnっていう無料の学習プラットフォームがあって、動画講義とハンズオン環境が揃ってる。これだけで十分合格レベルに届く。

俺がMLSを取ったときは、AWS Skill Builderの公式講座を全部見て、模擬試験を3回解いた。あとは、実際にSageMakerでモデル作って遊んだ。ハンズオンやらないと、サービスの使い方が身につかないんだよね。

費用面で一番コスパいいのは、正直G検定だと思う。2万円で取れて、AI業界への入り口としては十分。E資格は30万円超えることもあるから、エンジニアとしてガチでやるなら価値あるけど、そうじゃないなら高すぎる。

資格取得後のキャリアと副業への活かし方

ここからは、資格取った後の話。俺が一番聞かれるのが「資格取って何が変わるの」ってこと。

正直に言うと、資格だけで食えるわけじゃない。G検定持ってるからって、いきなりAIエンジニアになれるわけじゃないし、高単価の案件が舞い込んでくるわけでもない。でも、資格があることで得られるメリットは確実にある。

一つ目が、転職での差別化。AI人材の需要は高いけど、未経験者を採用するハードルも高い。そこで、G検定とかE資格持ってると「この人、最低限の知識はあるな」って判断材料になる。書類選考で足切りされるリスクが減るんだよね。

実際、俺がメンターやってる受講生で、G検定取得後に未経験からAI系企業に転職した人が何人かいる。資格だけじゃなくて、ポートフォリオとか実務経験も必要だけど、資格があることで面接まで進める確率は上がる。

二つ目が、社内でのポジション向上。DX推進とかAI活用が叫ばれてる企業だと、AI人材が圧倒的に足りてない。そこでG検定持ってると「じゃあ、あなたがAI関連のプロジェクトやってよ」って任されやすくなる。

オフィスでプロジェクトメンバーとAIシステムの打ち合わせをしている

実例として、うちのクライアントの営業マンがG検定取って、社内のAI活用プロジェクトのリーダーに抜擢された。営業職からキャリアチェンジして、今はDX推進部にいる。資格がきっかけで、キャリアの選択肢が広がったパターンだね。

三つ目が、副業での単価アップ。AI系の副業案件は増えてるけど、単価にはバラつきがある。時給2,000円の案件もあれば、6,000円の案件もある。資格があると、高単価案件に応募しやすくなる。

ただし、ここで注意なのが、資格だけで高単価案件は取れないってこと。クライアントが見てるのは、実務経験とポートフォリオ。資格は「最低ラインクリアしてます」っていう証明にすぎない。

俺の場合、E資格とAWS MLS持ってて、実務でSageMaker使った機械学習モデル開発の経験がある。この組み合わせで、時給5,000円から6,000円の案件を取れてる。でも、資格だけで経験ゼロだったら、多分時給3,000円くらいだったと思う。

だから、資格取得はあくまでスタート地点。そこから実務経験積んで、ポートフォリオ作って、初めて高単価案件に繋がる。資格マニアになっても意味ないんだよ。

よくある質問と失敗しない資格選び

最後に、初心者がよくする質問と、失敗しない資格選びのコツをまとめる。

Q1: 「プログラミング未経験でもAI資格取れますか」

A: G検定なら取れる。プログラミングスキルは必須じゃない。ただし、E資格はPythonでコード書くから、プログラミング未経験だとキツい。まずG検定で基礎固めて、それからプログラミング学習して、最後にE資格ってルートがおすすめ。

Q2: 「独学とスクール、どっちがいいですか」

A: G検定は独学でいける。公式テキストと問題集で十分。E資格は認定プログラム受講が必須だから、独学は無理。AWSとAzureは、公式の学習プラットフォームで独学できる。お金に余裕あるなら、スクール通った方が効率いいけど、コスパ考えると独学が現実的だね。

Q3: 「資格の有効期限ってあるんですか」

A: G検定とE資格は基本的に有効期限なし。ただし、最新の知識は定期的にアップデートすべき。AWSとAzureの資格は2から3年で更新が必要。更新しないと失効する。

Q4: 「複数の資格、同時に取るべきですか」

A: おすすめしない。一つずつ確実に取った方がいい。資格勉強は時間かかるし、詰め込みすぎると中途半端になる。まずG検定取って、次にE資格かクラウドベンダー資格、みたいに段階踏むべき。

Q5: 「どの資格が一番就職に有利ですか」

A: 職種による。エンジニア志望ならE資格、ビジネス職ならG検定、クラウドエンジニア志望ならAWSかAzure。万能な資格はないから、自分の目指すキャリアに合った資格を選ぶべき。

失敗しない資格選びのコツ

目的を明確にすること。転職したいのか、今の仕事で活かしたいのか、副業で稼ぎたいのか。目的が違えば、取るべき資格も変わる。

あと、資格取得はゴールじゃなくてスタート。資格取った後に、どう実務で活かすか、どうスキルアップするかが大事。資格マニアになっても意味ないんだよ。

俺が最初にG検定落ちたとき、ショックだったけど、あれがあったから2回目は本気で勉強した。結果的に、資格取得後のキャリアも開けたし、今ではメンターとして初心者を支援してる。

AI系資格は、これからのキャリアを広げるツールの一つ。上手く活用すれば、転職も副業も、キャリアアップも実現できる。ただし、資格だけに頼らず、実務経験とポートフォリオも並行して積むこと。これがAI人材として生き残る秘訣だよ。

あの真夏のテストセンター、エアコン壊れてG検定落ちた日から5年。今では俺も、クライアントに「どの資格取ればいいですか」って聞かれる側になった。資格は手段であって目的じゃない。でも、正しく選んで正しく活かせば、確実にキャリアの選択肢は広がる。

次の試験、君が受けるときは、エアコン効いてるといいね。

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この記事を書いたエンジニア

松本 大介のアバター 松本 大介 クラウドインフラエンジニア

クラウドインフラの専門家で、大規模構成の最適化が得意。頼れる兄貴肌で、若手の育成にも積極的。普段は落ち着いているが、技術の話になると熱く語る一面も。釣りとドライブが趣味で、休日はよく地方へ出かけてリフレッシュしている。

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